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大島優子は篠原涼子になれるのか? [ニュ-ス]

昨年11月公開の映画『紙の月』に出演した元AKB48の大島優子が、
『日本アカデミー賞』の優秀助演女優賞、『報知映画賞』や
『ヨコハマ映画祭』などの助演女優賞を受賞して、
演技力も評価されつつある。
元AKB48センターの国民的アイドルは、“女優”としての立ち
位置も確立しつつある。
果たして彼女は、同じように元アイドルから演技派女優
に変貌した篠原涼子のように、確固たる地位を築けるの
だろうか?

◆毒にも薬にもなり得る魅力が“女優”大島優子にはある
大島が女優としての力量を見せつけたのが映画『紙の月』だ。
この映画で彼女が演じたのは、主人公の銀行員・梅澤梨花(宮沢りえ)
の同僚・相川恵子。
ロッカールームで梨花に「お金さわってるともうヘンになりそう。
ダメですかね? 一瞬借りて戻すとか。
お客さん、意外と気づかないと思うんですよ」などと話し、
年下の大学生と不倫していた彼女が横領に走る引きがねとなった。
恵子はただ無邪気に口走っているようでもあり、真面目な梨花の
葛藤を見抜いて煽っているようでもあり、つかみどころのない
小悪魔ぶりが絶妙だった。
現在はドラマ『銭の戦争』(フジテレビ系)に出演中。
自殺した父親の残した借金のためにすべてを失った主人公・白石富生
(草なぎ剛)の恩師の娘・紺野未央役。
どん底から復讐を企てる富生に反発しながら、徐々に惹かれていく
役どころ。
その演技に「意外とうまい」「見直した」といった声がネットに
上がっている。
アイドルグループ・AKB48の看板だっただけに、
一般には女優イメージが薄かった反動もあるだろう。
だが、大島はAKB48に加入する以前は、子役として活動していた
。『バージンロード』(フジテレビ系/1997年)に和久井映見が演じた
主人公の幼少時代の役で出演していたり。
AKB48のブレイク前にも個人でホラー映画『テケテケ』に主演し、
ドラマ『弁護士 一之瀬凛子』(TBS系)などにも出演していた。
もともと演技の基盤があるうえに、国民的グループのセンターとして
抜群のネームバリューを得て、AKB48在籍中から女優業も平行。
卒業後もさっそく前述の2作品にキャスティングされて、
客寄せ要員ではなくイチ女優として力があるところを見せた。
“AKB48の太陽”と言われていた大島優子は、たたずまいが明るい。
場を華やかせる存在感がある。
『紙の月』ではその明るさが主人公のダークサイドを照らし出した。
『銭の戦争』では自分でも気づかぬうちに主人公への恋心が芽生えて
いくのが、大金をめぐる殺伐とした展開の救いになっている。
物語のなかで自然にふるまいながら、いわば毒にも薬にもなり得る
魅力が女優・大島優子にはある。
AKB48時代のキャッチフレーズ“変幻自在のエンタテイナー”は
伊達ではないといったところか。
「選抜総選挙」の1位争いなど波乱万丈なAKB48時代に様々な感情を
味わったことも、演技者として糧となっているだろう。



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◆篠原涼子は、性急な脱アイドルを図らなかったことで現在の地位を確立
ところでアイドルグループ出身の女優といえば、遡れば元キャンディーズの
故・田中好子さん、大島とCMで共演歴もある元ribbonの永作博美、
最近では元Folderの満島ひかりらがいるが、最大の成功者は
元東京パフォーマンスドール(TPD)の篠原涼子だろう。
主演作『アンフェア』の4年ぶりの映画化と完結も話題だが、
数字の取れるトップ女優のひとりとなった現在、
もはやアイドル時代を知らない人のほうが多いかもしれない。
篠原は1990年にTPDのメンバーとしてデビュー
(ちなみに、現在活動中のTPDは17年ぶりに名前を継いだ新グループ)。
アイドル冬の時代にあって、TPDは本格派のパフォーマンスと
「ダンスサミット」と名付けたノンストップライブで口コミから
人気を広げ、日本武道館2Daysや横浜アリーナ公演も行った。
ダンスサミットはライブハウス「原宿ルイード」を拠点に行われ、
AKB48の常設劇場で公演を行うスタイルの源流とも言われる。
さらに篠原はソロ歌手として、小室哲哉プロデュースの
「恋しさと せつなさと 心強さと」をTPD卒業前の94年に発売。
220万枚の大ヒットとなった。また、『ダウンタウンのごっつええ感じ』
(フジテレビ系)に91年の番組スタートから6年に渡り出演。
時にはかぶりものなどもしながら、ダウンタウンや今田耕司らを相手に
体を張ってコントを繰り広げた。
ドラマにも脇役でコンスタントに出演していたが、2000年からはほぼ女優業に
専念。
2004年に『光とともに…』(日本テレビ系)で自閉症児の母親を演じて
連ドラ初主演。
その後、『anego[アネゴ]』(日本テレビ系)でのOLのリーダー、
『アンフェア』(フジテレビ系)での女性刑事、
『ハケンの品格』(フジテレビ系)でのデキる派遣社員など、
さっそうとした女性役がハマり、ドラマのヒットと共に人気女優に。
二児の母となってからも、13年の『ラスト・シンデレラ』(フジテレビ系)で
年下男性とのコミカルなラブストーリーを演じ、
平均15.2%の好視聴率を記録している。
こうして振り返ると、篠原は確かに脱アイドルした女優の際たる成功例ではあるが、
過程は一朝一夕ではなかった。
グループ卒業から主演級の役まで10年近くかかっている。
その間、いろいろな脇役を通じて演技に深みを増し、徐々に同性から支持される
ポジションにシフトチェンジ。
時間をかけてアイドル時代と立ち位置を変え、市村正親との結婚も人気面の
マイナス要因にならなかった。
逆に言えば、性急な脱アイドルを図らなかったことで、TPD時代からのファンも
彼女を見守り続けた。

◆脱アイドルは“変われるか”でなく、魅力を“加えられるか”がカギ
アイドルには瞬発力が要求されるが、女優は長期戦だ。
大島優子は4月から『ヤメゴク~ヤクザやめて頂きます~』(TBS系)で
連ドラ初主演。
今秋には主演映画『ロマンス』も公開される。
アイドル卒業から助演女優賞と来て早いステップアップで、また演技力で
押し切れたら、それも良し。
だが、仮に主演作でコケて脇役に戻っても、女優としてはそこからが
本当の勝負だろう。
かつての篠原涼子のように、腰を据えて取り組めるか。
篠原もTPD時代から、今の大島のように、基本は明るいキャラクター。
バラエティではその面が活かされていた。
今も素は変わらないようではあるが、大人の女優としてのカッコ良さも
いつの間にか確立していた。
大島に女優としての評価の一方、「所詮はアイドル」との揶揄はある。
だが、大島優子の
アイドル性=太陽のような明るさを
封じ込める必要はない。
脱アイドルは“変われるか”でなく、魅力を“加えられるか”が
カギになる。




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