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コンビニのドーナツ戦争をどう見てる? ミスドがコメント [ニュ-ス]

セブン-イレブンがドーナツ販売に力を入れている。
2014年に一部の店舗で販売していたが、今年の8月には
全国1万7000店舗まで拡大させるという。
こうした動きを受け、他のコンビニも追随。
ローソンやファミリーマートでも専用ケースを導入し、
コーヒーと合わせて買ってもらいやすい売り場づくりを
目指していく。

コンビニ各社がドーナツを巡ってし烈な戦いを繰り広げている中、
ドーナツ市場を独占してきたミスタードーナツ
(運営:ダスキン)はどのように受け止めているのだろうか。
これまであまり明らかにしてこなかった同社が、
報道陣の前でついにその重い口を開いた。

 4月6日に開かれた、新商品の発表会。
その場に詰めかけた報道陣からは“コンビニによる
ドーナツ市場参戦”についての質問が集中し、
ミスタードーナツ・事業本部長の和田哲也氏が対応した。
一問一答形式で紹介する。

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●コンビニドーナツの影響

――大手コンビニがカウンターでドーナツを販売しています。
こうした動きについてどのように受け止めていますか。

和田: そういう質問を多くいただけると思っていた。
結論を言えば、コンビニがドーナツを販売することで、
(ミスタードーナツが)何を変えていくのか、何を捨てるのか、
何を付け加えるのか――こうしたことは考えていない。
我々ができることは、ドーナツをもっともっと深堀りすること。
これまで製販一体で、世の中にない新しい価値を提供してきた。
今後も、基本的にこの戦略を続けていきたい。
コンビニに対抗して、どうのこうのとは考えていない。
これが本音。

――「コンビニに対抗して、どうのこうのとは考えていない」と
いうことですが、影響はどのくらい出ているのでしょうか。
もしくは影響は出ていないのでしょうか。

和田: 影響については、正直に言って「分からない」。
この商売は、いろんな要因によって影響を受ける。
コンビニがドーナツ市場に参入したからといって、
大きく上振れ、大きく下振れはしていない。

●コンビニドーナツの品質

――コンビニドーナツは価格が安い。
味の面でも消費者からおいしい」という声が多い。
品質については、どのように分析されていますか。

和田: 私もたまにコンビニのコーヒーやドーナツを購入する。
食べてみて「さすがセブンさんだなあ」と感じる。
私たちのドーナツと比べるという意味ではなく、
100円のコーヒー、100円のドーナツは十分価値の
ある商品だと思う。

 おいしさというのは、利用動機に対して生まれてくる
ものなので、単純に「おいしい」「まずい」などと
評価できない。
ただ、セブングループの商品開発力はスゴいので、
利用動機に合った商品をきちんと提供されているなあと
思っている。

――コンビニが市場に参戦したことで、
消費者がドーナツを食べる機会が増えました。
これは御社にとってメリットなのでしょうか、
それともデメリットなのでしょうか。

和田: 非常にありがたいことだと受け止めている。
今年で創業45年目だが、その間、ほとんどミスタードーナツ
だけでドーナツ市場を広げてきた。
1社だけで市場を拡大させるには限界がある。
コンビニが参入したことで、市場は拡大していくだろう。

――ミスタードーナツの業績を教えてください。

和田: 前期については6年ぶりに既存店舗の
売り上げがアップした。

――既存店売上がアップしているということですが、
それについてはどのように分析されていますか。

和田: 最も大きかったポイントは、
商品開発かなあと思っている。
昨年4月に高価格帯の「ミスタークロワッサンドーナツ」
(172円~いずれも税込)、
6月にはかき氷「コットン スノー キャンディ」(561円~)、
10月には「N.Y.カップケーキ」(194円)などを
投入してきた。
これまで「ドーナツってこういうことだよね」と自社内で
考え方を限定してきた。
そうした考え方を取っ払って、過去の成功体験にとらわれず、
やってきたことが数字に表れたと思っている。

●現在は“三重苦”

――4月1日に価格改定をされましたが、
その影響は出ていますか。
また原材料高、円安など外部環境について、
どのように受け止めていますか。

和田: 一昨年の12月にも、一部の商品で価格改定をした。
ご指摘のとおり、原材料価格の高騰、人件費の高騰、
電気代の高騰で現在は“三重苦”の状態。
これまでメーカーさまの力をいただきながら、
なんとかやってきたが、お客さまにも少し負担いただかなければ
経営的に厳しい状況になってきた。
お客さまにはご迷惑をかける部分もあるが、
4月1日からはポン・デ・リング類など一部の商品で値上げをした。

――新商品(ブルックリン メリーゴーランド:4月9日発売)で
新しい価値を提供するということですが、どういう意味でしょうか。

和田: 世の中の流れを見ていると、消費者のニーズは二極化し
ていると感じている。
価格は高くても「自分たちがおいしい」と感じられる商品は、
一般的に売り上げは伸びている。
その一方で、お腹を満たして「価格は安ければいい」という
お客さまも多い。
ミスタードーナツでは100円、120円の商品が多かったが、
昨年からその考えを改めている。
「本当に自分たちがおいしいモノをつくろう。
その商品の価格が高くなってもいいよ」と。
結果的に、100円、120円ではなく、200円前後の商品を
販売することになっている。

 商品の価格ありきではなく、おいしいと思えるモノを
つくったことで、価格帯が上振れしている。
その戦略を選択したことで、昨年発売した
「ミスタークロワッサンドーナツ」などは好調に売れた。
価格ではなく、価値が認められる時代に突入した、と感じている。

●製造工程を見直す

――製造工程を見直されるということですが、
具体的に教えてください。

和田: 世の中はどんどん変化している。
家族構成、人口動態など。ミスタードーナツの売上構成比は、
約6割がテイクアウトになっている。
世の中が変化している中で、1回当たりのドーナツの
売上個数が減少傾向にある。そういう意味で、
過去と同じようなロットで製造していると、
鮮度のいいドーナツを提供できにくくなる。

 そこで少量・多品種という形で製造を変えていく。
例えば、オールドファッションをつくるときには、
これまで1ロットで70個ほどつくってきた。
今後は、それを約半分の30個ほどにする。
そうすることで、いつもできたてで鮮度の高い商品を
提供していきたい。



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