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<牛丼>300円台、横並び…すき家15日に再値上げ [ニュ-ス]

牛丼チェーン最大手のすき家が15日から全国1956店
(沖縄県を除く)での牛丼の値上げを決めたことで、
デフレの象徴だった業界各社の価格競争は沈静化する。
輸入牛肉などの原材料費や人件費の上昇を吸収しきれなく
なったことが要因だ。
ファストフード業界は、弁当などを充実させる
コンビニエンスストアなどとの競争にも直面しており、
顧客をつなぎ留めるアイデア創出に必死だ。

◇原材料、人件費高騰…企業努力に限界

 「牛肉価格、人件費、電気代の三つが高騰している。
350円は消費者に受け入れられるギリギリの価格だ」。
すき家本部の興津龍太郎社長は2日記者会見し、
昨年8月に続く再値上げに理解を求めた。

 並盛りは291円から350円に、
大盛りは410円から470円にするなど、
牛丼関連メニューを42~62円引き上げる。
すき家によると、中国など新興国の需要増や円安の影響で、
牛肉の輸入価格は昨夏に比べ1.5倍程度に上昇。
景気回復による外食業界の人手不足に加え、
深夜の1人勤務「ワンオペ」解消のためアルバイト従業員を
増員したことで、人件費も増えている。

 牛丼業界では、昨春以降、価格の引き上げが相次いでいる。
大手3社は昨年3月まで280円で横一線だったが、
吉野家が昨年4月に300円に改め値上げを先導し、
12月に380円に再値上げした。
松屋は昨年7月に、290円の牛めしを関東の店舗を
中心に380円の「プレミアム牛めし」に切り替えた。

 すき家は昨年4月に270円に値下げした後、
8月に291円に値上げしたが、「300円以下」の一線を
貫いてきた。
すき家を運営するゼンショーホールディングスの
2015年3月期の連結最終(当期)損益は102億円の
赤字に転落する見通しになり、
コスト引き下げ努力の限界を超えたと判断した。

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 値上げに合わせて牛肉や玉ねぎを2割増量するといい、
興津社長は「新しい価値は消費者に必ず受け入れられる」
と強気だ。

 業界では値上げに合わせて客単価は上昇しているものの、
客数は減少傾向が続いている。
吉野家の1~2月の既存店売上高が前年比マイナスに
沈んだことが競争の激しさを裏付けている。

 野村証券の繁村京一郎シニアアナリストは
「値上げしても業界最安値であることは変わらない」と
すき家の競争力に太鼓判を押すが、
「300円以下という価格が選ばれた面もあり、
一時的に客足が遠のく可能性は否定できない」と指摘した。

 ◇ファストフード業界◇

 牛丼やハンバーガーに代表されるファストフード業界は、
2000年代以降、10円を争う低価格競争で顧客を集め、
物価が下がり続けるデフレ時代の象徴だった。
すき家が創業した1982年当時の牛丼並盛りは350円。
90年代はほぼ400円だった。
01年に他社に対抗して280円に値下げ。
米国の牛海綿状脳症(BSE)問題が発生した04年に
一時発売を中止したが、350円で復活。
09年には280円に戻し、
たびたび250円の期間限定販売を実施した。
日本マクドナルドは95年、ハンバーガーを210円から
130円に値下げ。
02年には一時59円に下げた。
13年には120円に引き上げたが、
14年には客離れを止めるため100円に戻した。



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タグ:牛丼 すき家
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