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広島・黒田の2740日ぶりの勝利の裏に数センチの工夫 [プロ野球]

 2740日ぶりの広島への凱旋勝利を復帰初先発の試合で
飾った黒田博樹(40)。
想像を絶する重圧からか、「力が入りすぎたのでバランスが
良くなかった。
内容は良くなかった」と本人が反省するような状態
でありながら、走者を背負うとコントロールミスを
しないという脅威の集中力で、ヤクルト打線に
スコアボードに7つゼロを並べさせた。

 96球、5安打5奪三振、無失点。

 昨季は、名門、ヤンキースのローテーションを守って
199イニングを投げて11勝9敗。
計算の立つ先発投手を喉から手を出しても欲しかった
ドジャース、パドレスが単年約20億円のオファーを出した
世界最高レベルの安定感は海を越えて戻ってきた
日本でも健在だった。

「(日米)どこのマウンドであってもマウンドに
上がることは大変ですし、マウンドに上がって結果を
出すのも大変なので、そういう気持ちでいつもやって
います。どこのマウンドでも勝てるということには
満足しています」

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 黒田は、そう言ったが、実は、この凱旋勝利の
裏には、数センチの工夫があった。

 メジャー時代から黒田を見てきた評論家の
与田剛氏が言う。

「日本に帰ってきてからプレートの一番一塁側の端を
踏むようになりましたね。
ほとんど足先が、かかっているくらいの位置です。
おそらく右打者のインサイドと、左打者のインサイドの
フロントドアと呼ばれるツーシームにより角度を
つけるための工夫でしょう。
アメリカに比べてボールもマウンドも違いますから、
その曲がり、変化の違いを感じる中で、
プレートの端を踏んだ方が、よりツーシームの効果があると
考えたのでしょう。
真意を本人に会う機会があれば聞いてみたいのですが、
効果が出ていますね。今日みたいに審判を味方につける
ことができるくらいにホームベースの両サイドを使われて
ボールを動かされると対戦チームは攻略が難しくなりますね」

 よく映像を見ればわかるが、黒田は、
60センチ強のプレート板の一塁ベースよりの端っこに
右足のつま先をかける感じで踏んでいる。
メジャー時代に比べて、スパイクの幅を入れると、
10センチ以上、踏む位置が一塁ベース側にずれている。
つまり打者から見てボールのリリースポイントも右側に
ずれることになり、武器であるツーシームの角度が、
さらに鋭くなり、左打者ならば、ボールからストライク、
右打者ならストライクからボールに動くような錯覚に陥るのだ。
ただでさえ魔球と恐れられる「フロントドア」が、
打者にとって、より見えにくく、判断の難しい嫌な角度で
動くことになる。







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タグ:広島 黒田
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