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ハウステンボスが牽引、HISの華麗なる変身 [ニュ-ス]

旅行代理店大手、エイチ・アイ・エス(H.I.S.)の快走が
止まらない。
12月5日に発表した2014年10月期の売上高は5232億円で
前期比9.1%増、営業利益に至っては159億円と同34.3%の
大幅増となった。
円安進行もあり、日本人の海外旅行需要は横ばい状態。
海外旅行のイメージの強いH.I.S.が、こうした状況下でも高成長を
遂げられたカギは国内事業にある。
その象徴が長崎県佐世保市にあるテーマパーク「ハウステンボス」だ。

■ 入場者数は4年で倍増

 H.I.S.会長の澤田秀雄氏が経営を引き継いだのが2010年4月。
以来、1000万球以上の電球を用いたイルミネーション「光の王国」など、
広大な敷地を生かしたイベントを投入してきた。
これにより、全世代が一日を通して楽しめるテーマパークに一新。
2014年度の入場者は279万人と、4年間でほぼ倍増した。

 インバウンド(訪日外国人客)が大きく貢献したように見えるが、
実は入園者の9割が日本人だ。
テーマパークとしての魅力を再構築したことで、日本全国から多くの
観光客が訪れるようになった。
ハウステンボスを組み込んだ国内旅行商品も増やし、
リピーター獲得にも成功している。
.

 国内需要を取り込むための施策はハウステンボスだけではない。

 パッケージツアーや宿泊予約専門サイト「スマ宿」など、
国内旅行商品のラインナップを拡充。従来のH.I.S.では考えられない
事業展開だったが、国内バスツアーも急激な勢いで拡大中だ。

 むろん、インバウンド需要の囲い込みにも余念がない。
11月4日には、全日本空輸(ANA)系のツアー会社と合弁会社
「HAnavi(ハナビ)」を設立。
ANAの国内線航空券とH.I.S.のホテル宿泊を組み合わせた商品を、
来年4月からH.I.S.の海外支店などで販売する予定だ。

 こうした国内旅行事業の強化もあり、H.I.S.は
今2015年10月期も売上高で前期比10.8%増の5797億円、
営業利益で同22%増の194億円を見込んでいる。

■ ラグーナ蒲郡が試金石

 ただし、不安要素がないわけでもない。
その1つが、
テーマパーク再生の第2弾として8月に事業承継した、
「ラグーナ蒲郡」(愛知県蒲郡市)だ。
ハウステンボスのノウハウを投入して立て直しを進めているが、
前例に比べると全国的な知名度が低く、先行きはまだ不透明である。

 タイを拠点に展開するチャーター専門の航空会社、
アジア・アトランティック・エアラインズも、グループの足を
引っ張る。
前期は売上高約32億円に対して、約18億円の営業赤字。
エアアジアXなど、東南アジアを地盤とする中距離LCC(格安航空会社)との
競争が激化しており、黒字化には課題山積だ。

 こうした不安要素をはねのけて、今期も高成長を維持できるか。
為替相場が数年前とは様変わりの円安水準で推移する中、
国内事業のさらなる飛躍が不可欠だ。



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