SSブログ

ペヤング虫混入 回収、販売休止 [ニュ-ス]

人気のカップ麺「ペヤングソースやきそば」に虫が混入していた
問題を受け、全商品の生産販売を当面休止するとした
製造元の「まるか食品」
(群馬県伊勢崎市)。
事態収拾のためとはいえ、食品メーカーとしては異例の対応だ。
売上高100億円を超える「ペヤングブランド」の一時凍結は、
経営の屋台骨を揺るがす。
識者からは企業イメージを守るための「過剰反応」
との意見が出る一方、
「構造的な問題があったのでは」との見方も。
1匹の虫がもたらした波紋は、まだ収まりそうにない。

 同社は当初、「(製造工程での)混入は考えられない」とコメント。
自主回収の対象としたのも、最初は同じラインで作られた
2種類の商品のみだった。

 食品問題に詳しい石川直基弁護士(大阪弁護士会)は
「どれだけ管理を徹底しても、異物混入を根絶するのは難しい」
と指摘。
混入があり得るとの前提で「工程に問題がなかったか、速やかに
調査する姿勢が十分ではなかった」と、初動対応の遅れが
騒動を拡大させたと分析する。

 同社は工場設備の改修にも着手するといい、
再開までには数カ月を要する見通し。
収益の柱であるペヤングブランドの売上高は127億円に
上っており、休止期間が長引くほどに経営を圧迫する。

 大きな痛みを伴う今回の対応について「食の安全・安心財団」の
唐木英明理事長は「全商品の回収は過剰だと思うが、
そこまでしなければ企業イメージを守れないと判断したのだろう。
これも時代の流れだ」と話す。

 唐木理事長によれば、食糧不足にあえいだ戦後は「質より量」
が求められた。
高度成長の時代は食中毒防止など「安全」が問題になった。
今の食品業界では「イメージの防衛」が最重要課題の一つに
なっているという。
全国のホテルやレストランで相次いだ昨年のメニュー表示の
偽装問題で、食に関する不正が企業イメージを根底から
揺さぶることを、業界が学んだからだ。

そうした時代背景を踏まえつつ、唐木理事長は
「今回の対応が前例となってしまうと、食べられるのに廃棄される
食品ロスという意味で悪影響が出る」と
懸念も表明した。

 一方で、大手食品メーカーの関係者は
「髪の毛の混入はよくある話だが、ゴキブリはあまり聞かない。
まるか食品ほどの大きさの経営規模でゴキブリが入っていた
というのは非常にショッキングだった」と言う。

 現時点では虫1匹とはいえ、2回、3回と同じ事例が出れば
経営へのダメージはより深刻になる。
「その恐れがあるとみたからこその全商品回収なのではないか。
衛生管理に根本的な問題があったのかもしれない」
との見方を示した。

 ■まるか食品 創業は昭和4年。製造拠点は本社工場と
赤堀工場の2カ所。
37年に即席ラーメン市場に参入。
「ペヤングソースやきそば」は50年から製造を始めた
ロングセラー商品となっている。



スポンサーリンク






nice!(1)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:ニュース

nice! 1

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

トラックバック 0

トラックバックの受付は締め切りました
ダイエット効果

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。