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働き盛りの認知症 過酷な現実 [情報]

40歳も過ぎると、もの忘れがひどくなったと思う人は少なくないだろう。
若くして認知症になると、負担の大きさは高齢者の比ではない。

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ある大手企業の営業マンの事例も若くして認知症を患った一人だ。
2人の男の子の父でもあるAさんに異変が現れたのは、
2年前のこと。
会議や顧客とのアポイントメントを忘れる、見積書の数字を
間違えるといったミスが続き、だんだんひどくなっていった。
やがて不眠を訴えるようになり、「大事な書類を隠された」と、
いきなり部下を怒りだしたり、落ち込んだりするように
なったために休職。
いったん復職したものの、症状がエスカレートし、
昨年末には退職せざるを得なくなった。

 妻のAさんは、


「当初はうつ病ではないかと、あちこちの病院を回りました。
2軒目の病院でアルツハイマー型認知症と言われたんですが、
50歳にもならないので信じられなかった。
周りからエリートと結婚したとうらやましがられていたので、
現実を受け入れたくなかったのかもしれません」

何軒目の病院だっただろうか、夫と別の部屋に呼ばれた。
医師は、MRI画像で健康な人の脳と、
夫の縮んだ脳を並べ、こう告げた。

「もう元に戻ることはありません。いずれ働くこともできなくなります」

子どももいるのだから、これからのことを考えなければ。
優子さんは腹を決めたという。

この先、不安のひとつがお金のこと。障害年金は申請しているが、
受給できたとしても働いていた頃並みというわけにはいかない。
住宅ローンは、残り15年。
子どもたちは私立中高一貫校の中学2年と高校1年。
まだまだ教育費がかかる。
正社員になるべく、優子さんは職を探しているが、現実は厳しい。

NPO「若年認知症サポートセンター」の干場功理事は、
現役には高齢世代と異なる特有の問題があるとみる。
大きく「家族との関係」「お金」「支援制度」の三つだ。

配偶者は若くして認知症になるとは思っていないため、病気に気づかず、
以前のような生活を無理強いしてしまうことがある。
子どもは親の病気を受け入れられず、不登校や引きこもりになることも。
「遺伝するのでは」と悩む子もいる。

病気による収入の減少も、教育費や住宅ローンを抱える世代にとって大きな打撃だ。
今まで専業主婦だった妻は、働き手と介護者の役割を同時に担うことになる。
干場さんは言う。

「働けない状態は、本人のモチベーションも低下させてしまうんです。
同じ仕事は無理でも、単純作業に配置換えするなどして
働き続けることが大事。
でも日本はそんなに余裕がなくて、認知症になれば
大企業の社員でも公務員でも、
あっさり切られてしまうのが現実です」

いずれにしても他人ごとでは済まされないです。
明日は我が身ということですね。




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