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<裁判員裁判>初の死刑破棄確定へ…「市民参加」何のため [ニュ-ス]

死刑という究極の刑罰を前に、市民感覚と公平性のバランスを
どう保つのか。
死刑と無期懲役で1、2審の判断が分かれた2件の強盗殺人事件
の裁判は、最高裁決定により死刑回避で決着した。
死刑を選択した裁判員裁判の判決が否定されたことに、
遺族は「何のための市民裁判か」と憤り、審理に当たった
裁判員経験者は複雑な胸の内を明かした。
◇遺族、強い憤り
「泣き叫ぶというよりも、涙が出ないくらい怒りを覚える」。
2009年に千葉県松戸市で殺害された千葉大4年、
荻野友花里さん(当時21歳)の母、美奈子さん(62)は
声を震わせた。
友花里さんは、自宅マンションに侵入してきた竪山辰美被告(53)に
包丁で胸を刺され、亡くなった。裁判員裁判の千葉地裁は死刑。
出所直後から強姦(ごうかん)事件などを繰り返したことが
重視されたが、東京高裁で減刑され、最高裁も支持した。
荻野さんは「娘は殺されて、裸にされて燃やされた。
遺族には『公平』の言葉に意味はない」と怒気を込めて語り、
「加害者は一人一人違い、被害者もいろいろなのに、結局、
プロの裁判官に都合の良い言葉のまやかしではないか」と訴えた。
一方、伊能和夫被告(64)の裁判の補充裁判員だった女性は
「先例重視を理由に結論を変えられたことには納得がいかないが、
死刑が確定してもショックを受けていたと思う。
どこにも落としどころがない」と心情を吐露した。
一方で「経験が無駄だったとは思わない。
裁判員になったからこそ死刑制度を考えるようになったし、
国民が裁判に関わる意義はある」とも語った。
裁判員裁判の死刑判決は全国で22件。
うち今回の2件を含む計3件が控訴審で無期懲役に減刑された。
残り1件は長野市一家3人殺害事件の被告で、2審は共犯者に比べて
「関与が限定的」と指摘。検察が上告を見送ったため死刑には覆らない。
3件は東京高裁の同じ裁判長が担当した。



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