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巨大LCCに最大の試練 エアアジアCEO「打ちのめされた」 [ニュ-ス]

シンガポール=吉村英輝】乗客乗員162人を乗せた
エアアジア8501便旅客機の墜落が決定的となり、
マレーシアを拠点にアジア最大規模の格安航空会社(LCC)に
成長したエアアジアは、2001年の創業以来最大の試練を迎えた。
今後の展開次第では、LCCにより裾野が広がった東南アジアの
航空市場の将来も左右されかねない。

エアアジアのグループCEO(最高経営責任者)、
トニー・フェルナンデス氏は30日、不明機墜落を受けて声明を発表し、
「完全に打ちのめされた気分だ。
エアアジアは難局に直面している」と述べた。

その経営手腕から「空の風雲児」と呼ばれるフェルナンデス氏は、
音楽会社などを経て01年にエアアジアを買収。
アジア通貨危機の余波に加え、米中枢同時テロの影響で航空市場の
低迷が懸念される中での船出だったが、東南アジア経済の回復に
乗って業容拡大に成功した。

07年には、長距離路線を扱う会社も設立し、オーストラリアや
日本にも就航。
現在、約170機、約130路線、従業員8千人以上を抱え、
13年にはグループで売上高51億リンギット(約1740億円)を
誇る巨大企業となった。

今年3月、国営投資会社が主導するマレーシア航空機が行方不明に
なると、エアアジア機は「失踪しない」と述べて物議を醸したが、
それは安全への自信の裏返しでもあった。

実際、エアアジアは、業界の“優等生”だ。
東南アジアでは20社を超えるLCCが乱立する過当競争で、
機長不足を訴えるLCCも多い。
だが、エアアジアは安定的に路線を拡大し、機長などの人材募集にも
成功しているとされる。

インドネシア当局は今回の問題を受け、エアアジアのインドネシア
子会社を監査する方針などを打ち出している。
旅行客のエアアジア離れが起きる懸念はぬぐえず、
同社の成功を築いてきた「薄利多売」の経営モデルを支える高い
乗客率が維持できなくなる可能性がある。
業界トップに起きた悲劇は、LCC市場全体を冷え込ませる
恐れも否定できない。



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