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日本ハム ハンカチ王子 最後の勝負の年 [プロ野球]

スピンの利いた直球で、捕手のミットを心地よく鳴らした。
勝負の5年目を迎えた日本ハム・斎藤のこだわりを感じる
ブルペン投球だった。
「力が抜けている感じ。それができるようになった。
右肩を壊し、思うような投球ができなかったが、
少しずつ頭と体の感覚が合ってきた」
捕手を座らせて66球。変化球はスライダー9球だけ。
全てノーワインドアップから投げ込んだ。
求めるのは150キロの剛速球ではなく、「空振りやファウルを
取れれば有利なカウントになる」という打者が速く感じる
140キロの直球だ。
栗山監督は「初めて見た時以来の衝撃。クーパーズタウンだよ」と
興奮を隠せなかった。
06年の記憶がよみがえったのだ。
夏の甲子園を制した早実のエースと駒大苫小牧・田中
(現ヤンキース)がいた日本高校選抜の米国遠征を
スポーツキャスターとして追いかけた。
野球殿堂博物館がある聖地クーパーズタウンで行われた
米国東部選抜戦に先発した斎藤は4回無失点。
浮き上がるような直球で8三振を奪った。
この残像があるから、監督就任1年目の12年には
開幕投手を任せた。
12年夏に右肩を痛め、昨季は復活の白星を挙げたものの、
シーズンを通しては2勝に終わった。
今季は何が変わったのか。
厚沢投手コーチは「リリースポイントが低くなった」と
指摘する。
「あいつは力むと遠心力で右腕が遠回りして高い位置で
球を離す。角度はつくが、打者が見やすい」とも説明した。
マウンドでバランスよく立ち、腕を振って、
短い距離を投げる。
昨年から反復してきた練習が復帰2年目でようやく
実を結んできた。
開幕投手のダークホースにも浮上した。
大谷の大本命は揺るがないが、指揮官は「(ライバルは)
まず吉川、そして斎藤」と開幕候補に3人を挙げた。
それでも斎藤は目の前だけを見つめた。
「周りを見るとぶれる。自分がしっかりとした投球を
見せるだけ」。
まずは開幕1軍、そしてローテーションの柱へ――。
苦難の道を歩んで、右腕はたくましくなった。
▽06年の日本高校選抜 同年8月の夏の甲子園で優勝した
早実・斎藤、準優勝の駒大苫小牧・田中(現ヤンキース)が
中心メンバー。
斎藤は同31日にクーパーズタウンで行われた
米国東部選抜との開幕戦に先発して4回無失点、
8奪三振の好投を見せるなど、2勝を挙げる活躍を見せた。
チームは5試合で3勝1敗1分け。
同29日にはヤンキースタジアムを訪問し、
松井秀喜と対面した。


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